正中は合っているのにあごがズレる?顎関節症の予防について

(更新日2021年4月25日)

本日のお話は口を大きく開けた際に見られる「顎のズレ」についてのお話です。

この頃の歯並びは前歯の正中が合ってきたと感じていました。

それで個人的に喜んでいたのですが、ふと歯の写真を撮っている時に気が付いてしまいました。

大きく口を開けると、あごが真直ぐ下に伸びずに左に傾いているように見えるのです。







歯科矯正と顎関節症

あごのズレについて

そのあごが傾いているとはどういう事か?と文字で説明がし難いのでイラストにしてみました。

少し酷い画像ですが、こちらです。

©さんがつの歯科矯正を始めます 歯並びのイラスト



こんなに大きく口を開ける事はあまり無いとは思います。

なので矯正の経過写真を撮っている時に気が付いたのです。

歯を閉じた正中は合ってきましたが、大きく口を開けた時はあごがズレているのでは?という感じです。

このあごのズレで気になるのは「顎関節症」の事です。

実は治療の前から大きく口を開けるとガクンと顎がズレれるような感じがあったのです。



歯科矯正と顎関節症

私の通っている病院は、矯正を始める前に精密検査があります。

その時に先生からあごについて聞かれました。

治療を始める前にネットで矯正の事を調べていたら「歯科矯正で顎関節症になった」という記事を見た事がありましたので、検査時に上記の質問があった事を不思議な事だとは思いませんでした。

私の場合、あごはカクンとなるけれど、一般的に問題が無い範囲だとの事で、歯科矯正の治療が始まりました。

もしかすると歯科矯正と顎関節症の治療というのは、少し近い関係性なのかもしれませんね。



歯科矯正の治療で顎関節症になるのか?

では、先に書いた「歯科矯正で顎関節症になった」という人はどういう事なの?という疑問が過ります。

顎関節症とは?|ほのぼの歯科・矯正歯科(矯正認定医)
引用になりますが
矯正治療を受けた人と受けなかった人とで顎関節症の発症に全く差が無かったことが多くの研究で認められており、矯正治療が顎関節症の原因となることはありません。
矯正治療と顎関節症の治療は各々独立したものとしてとらえていただくとよいでしょう。

とありました。

基本的に歯科矯正の治療が原因となるとは考えられていないようです。

それでも歯科矯正治療のネットの記事には、歯科矯正であごが痛くなったという人もいました。

もしかすると矯正の治療があまりうまく行かなかったので(噛み合わせがあっていない等)顎関節症が発症したのかもしれません。



顎関節症を予防したい

顎関節症の要因と歯並び

顎関節症の原因については多岐に渡るそうです。

ですので一概にこれだというモノは無いそうなのですが、顎関節症の原因だと言われている例の中に、歯や歯並びについての事がありました。
・歯ぎしり・食いしばりの癖がある人
(寝ている間や仕事・勉強等で無意識的にやってしまっている場合や癖がある人)
・歯の噛み合わせにトラブルのある人
・食事の時に左右どちらか片側の歯でばかり噛んで顎関節への負担が偏っている人
・うつぶせ寝や頬杖、顎の下に電話を挟んで話す、猫背など顎関節に負担のかかる姿勢をとっている人

私の治療をしている先生も矯正の認定医なので同じような考えなのだと思います。

そもそも歯並びの悪い人は、食いしばりがあったり、片噛み等が多いと思います。
普段のから良くない(歯並びにも良くない)習慣が身についていますね。



顎関節症を予防したい

顎関節症の予防は、普段の生活習慣を改善する事からも出来そうですね。
(根本的な歯並びについては現在治療中ですので、ここは先生にお任せしましょう。)

先に書いた原因をよく読みますと、要は「片方の歯に力をかけないようにしましょう」という事のようです。
歯並びにも良くない事にも通じます。

また、「あごをカクンと言わさない」とか、「肩肘をついて負担をかけない」というのもあります。

それと「うつぶせ寝をしない」も日常生活で気をつける部分です。

矯正中に気を付けている部分と重なる事もありますので無理なく続けて行けそうな内容です。


最後に

歯科矯正の治療を始めてから、歯やあごの事に気を使うようになってきました。

少し丁寧に自分を扱うようになったとも言えそうです。

矯正治療は数年かかると言われていますが、この10ヶ月程で歯並びがかなり良くなったと思います。

それと矯正のお話に少し戻りますが、歯並びがある程度揃ってきたら(歯の向きが正しい方向に揃ってきたら)、いよいよ矯正のゴムかけ治療が始まるそうです。

この矯正ゴムの治療は、歯の2次元的な移動や、上下の高さを揃えると言った治療よりも少し複雑な3次元的な移動が含まれるそうです。

噛み合わせを正しく揃えていくという治療にもなって来ると思います。

そうなると口を大きく開けた時のあごズレがは解消されるのかな?という淡い期待も出てきます。


後日談として、この記事を更新している時に口を大きく開けてみました。

少しカクンとなりますが、以前ほどあごがズレている雰囲気は感じません。
もしかすると随分と良くなったようです。

それでもまだ片方でものを噛む癖が残っているので、これからも気を付けたいと思います。
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