こんにちは、サイト主のさんがつです。
私は40歳を超えてから歯科矯正を始めました。
サイトの最初のページにもご紹介していますが、私は奥歯を抜いて親知らずを奥歯に利用する歯科矯正の治療を行いました。
健康な上顎の右側6番と左側7番の大臼歯を抜くのは珍しいですし、装置は最近流行りのマウスピースの矯正では無くて、マルチブラケット・ワイヤーを使って治療を終えました。
初回のブログ記事は私が「矯正をやってみよう!」と決めるまでに悩んだ事や、終えてから思う事を少し書いてみようと思います。
どちらかというと、私の個人的な考え方で、具体的な工夫とは少し違いますから、参考程度にお読みいただけたらありがたいです。
歯科矯正をためらう理由は?
歯の矯正を考えている人は自分の歯並びの悪さが気になっている方だと思います。実は私も小学生の頃から気になっていました。
しかし、結局アラフォーになるまで治療をしませんでした。
どうして長い間悩んでいたのに、矯正をしなかったのか?」という部分は、歯科矯正に対する思い込みや勝手なイメージから出た部分もあったと思います。
私の矯正をためらった理由は大きく4つほど。
1つ目は「矯正の費用が高額」
2つ目は「治療期間がとても長い」
3つ目は「装置の見た目が悪い」
4つ目が「家族や周りが矯正について理解が少ない」
(別に気にするほど歯並びは悪くないよ、治療しなくても良いのでは?という感じ)
でした。
ではこの4つの項目について「どのように考えて治療に踏み切ったか?」と、「治療後の感想」も含めてご紹介したいと思います。
その1「矯正の費用が高額」について
まず歯の矯正の治療費ですが、かなり高額になりました。矯正を始める前に調べた金額は約80万〜130万円位の価格帯が多いと感じていました。
私もその価格帯に入ります。
歯の並び具合や矯正装置によって価格の違いは大きいようですが、それでも約100万円という高額な治療費は工面がしにくく、諦めてやめてしまう方も多いと思います。
かくいう私もこの歳まで歯の矯正をしなかった理由は、経済面で難しかったからです。
ではなぜ治療に踏み切ったのか?ですが、「経済面で貯蓄ができた」とか「経済的に余裕ができた」と言う訳ではありません。
これは後の矯正期間の話にも関わってくるのですが、歯の矯正期間を約4〜5年と考えて、月々の負担を2万円〜3万円と考えれば、「絶対に払えない」という事でもないのかな?と考えたのです。
そうですね、車のローンを組むような感覚です。
極端な様で言うと「車を買うか、自分に投資するか?」という感じに近いです。
実は歯の矯正費用はローンを組むという方法もあります。
これにはクリニックの分割払いの制度があったり、提携のローンがあったり、必ずしも一括で支払う事も無いようです。
(それでも「お金を貯めてから矯正を始める方が良い」とは思いますけどね。)
ただ考え方として自分への投資だとすると、そんなに悪い話でも無いなと思います。
私は少しポジティブに捉えて、将来の自分に投資という気持ちで歯科矯正を始めました。
そして治療を終えて思う事はこの投資的な矯正治療は大正解でした。
歯の矯正がこんなに良いものだったのなら、若い内にお金を貯めて治療を始めておけば良かったなぁと思います。
(大正解の理由などの細かい話は追ってブログでお話しますね。)
その2「治療期間がとても長い」について
続いては治療期間の長さです。これは治療前の歯並びによる話ですが、調べると約3年〜4年程度が多いようです。
私は年齢を重ねていますので、約5年程度と説明を受けました。
長い期間の治療の間は変化の少ない人生の期間が良いのかな?と考えた事もあります。
例えば学生なら学校が数年で変わりますし、新社会人の間は難しそう。
結婚や出産なども考えるとその間の歯の治療はどうだろう?という具合です。
参考までに私の治療期間を書き出してみると、「ワイヤー装置を付けて歯を動かした期間は2年と半年」で、現在は「後戻りを防ぐ保定期間(現在約半年目)」に入っています。
*歯の矯正には歯を動かす矯正治療の期間の後に保定装置(後戻りを防ぐ装置)を付ける期間があります。
このように矯正の治療期間はかなり長くなります。
逆に考えると「人生の中で変化が少ない時期を選ぶ」よりも、そういう「変化が起きても治療について納得するまで話し合いの出来るクリニックを選ぶ」の方が良いと思います。
つまり治療期間が短い事を掲げているクリニックを探すより、親身に相談にのってくれたり、納得するまで説明をしてくれたりする医者様を探す方が絶対に良いという事です。
そして実際に治療を始めてみますと、色々な疑問が浮かんだり予想外のトラブルが起こりました。
幸い、良い病院と先生に出会ったお陰で、その都度相談したり説明をうけたりして治療を進める事が出来ました。
少し脱線しますが、病院選びは本当に一番大事な事です。
期間云々だけで治療に通う病院を妥協するのはお勧めしません。
その3「装置の見た目が悪い」について
次の項目はワイヤー矯正の装置の見た目についてです。歯の矯正用の装置については、私が選んだ治療とその他の治療についても少し調べた部分をご紹介したいと思います。
マルチブラケットワイヤー調整
これは実際に私がしていた治療の方法です。あくまで個人的な感想になりますが、ワイヤー装置を付けて鏡を見た感想は「あまり目立たないなぁ」でした。
*この写真は私の装置とは少しちがいます。
私の付けた装置は、写真のように歯の表側に装置を着けたワイヤー調整になります。
そして顔の正面から見える歯(前歯の部分)は樹脂製の白い固定装置が着いています。
なので、金属の装置より目立ちにくい雰囲気がします。
また矯正を始めたばかりの頃はワイヤーが細いというのも目立ちにくいと感じる理由だと思います。
では、ワイヤーが太くなると目立つのか?と言うと「そうでも無い」という感想を持ちました。
確かに太い金属のワイヤーは初期の頃より目立ちますが、歯並びがある程度整ってくると、(画像の写真のように)器具が綺麗に並ぶので見た目のごちゃごちゃ感が少くなく感じるという面が出てきます。
裏側のワイヤー矯正
それでも「どうしても見た目が気になる」という方は、歯の裏側に装置を付ける治療もあります。ただ歯の裏側に装置を着けて治療を行う矯正は、表側の矯正より高額になるようです。
(そういう病院が多い印象でした。)
また、色々調べてみると「日頃のお手入れが少し難しい」そうでう虫歯には要注意という事や、舌が装置に当たって話しがしにくくなる人も居るそうです。
見た目は魅力的ですが治療の金額が高くなったり、日々のメンテナンスが少し難しくなる傾向のようですね。
この日々の歯磨きは結構重要で、装置とワイヤーと歯の間を丁寧に手入れをするのは思ったより大変な上に、虫歯が出来ると場合によっては矯正治療の中断という事にもなりかねません。
見た目というメリットと、費用の割高感とお手入れの大変さも天秤にかけて考えた方が良さそうです。
マウスピース矯正
続いて流行りのマウスピース矯正です。これは私の歯では難しい選択だったと思います。
つまり治療前の歯並びによって治療自体が難しい場合があるようです。
取り扱いをしている医院の案内にそのような表現をしている事は少ないのですが、色々なネット記事を見ると、そうでもない雰囲気です。
実は医者様がエントリーされたブログでそういった言葉を目にしました。
私のように歯のガチャガチャ具合の大きい人は向いていない場合があるそうです。
その4「家族や周りが矯正について理解が少ない」について
その1からその3までの経済面や治療期間、見た目のについては主に自分にかかる悩みや問題でした。最後の「家族の反応」については、先の費用と期間と見た目のすべてが複合したような問題です。
という事は上記の問題が概ねクリアしており、あれば理解してもらえるのではないでしょうか?
私が矯正を始める前に夫に相談をしたのですが、「矯正をしなくても大丈夫だよ、気にならないよ。」というような返事をされました。
家族や親しい人にすれば、私の歯並びの悪さはあまり気にならないという感じです。
それでも「自分自身の為に歯の矯正を始めたい」という思いが強かったし、そう決意をしたので最終的に理解を得る事が出来ました。
歯の矯正は治療の期間が長くなりますし、日々の生活に影響する面が多いです。
ですので色々な事が起きても「家族(周りの人)に自分の意思をしっかり伝える」というスタンスがあればスムーズに理解してもらえると思います。
逆に「自分が頑張って治療をしたい!」という熱意や意志が曖昧だと高額な治療を支払うのもバカらしくなったり、いざ治療が始まると通うのが面倒になったりすると思います。
最後に
色々と書きましたが、歯はとても大切なものです。矯正は見た目の歯並びがクローズアップされがちですが、機能的な歯並びも重要な項目です。
私の矯正への根本的な思いは「少しでも自分の歯を残す為に歯並びを良くする」という事が大きいです。
そう言った意味での自分への時間とお金の投資でもあります。
そしてそれは正しい選択だったと思います。
色々と悩んだりためらったりする事はありましたが、そういう期間も含めてすべてが治療に繋がったのだと思います。
なので歯の矯正は安易に始めるものでは無いです。
誰かに勧められて始めたり、何のストレスも無く治療を終えるような簡単なものでは無かったというのが正直な感想です。
しっかり悩んで治療に対しての基本的な軸を見つめてみて下さいね。
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