私は奥歯を抜いて親知らずを奥歯にする歯科矯正をしました。
今回はのテーマは歯科矯正の抜歯や非抜歯について思う事から、気になっている「マウスピース矯正」のお話です。
あくまで素人の矯正患者目線からのお話になりますので、あしからずご了承下さい。
矯正の抜歯か非抜歯かは医者が選定すべき
最初に抜歯についての結論を書いてしまいます。タイトルの通りなのですが抜歯か非抜歯かは医者が選定するべきだと思うのです。
ここに誤解が生まれては困るのですが、誰だって歯を抜くのは嫌だと思うんです。
なので、患者側が歯を抜かない方法を希望するのは当然だと思います。
私も矯正を始めるにあたって無料相談を受けた事があるのですが、「4本の小臼歯と4本の親不知の合計8本抜歯」と言われた時はとてもショックでした。
それでも最終的に「歯を抜いて矯正」という方法を取って治療をしています。
それは矯正に限らず、問題が起こるには必ず原因が有ると思っているからです。
ですので「なぜ歯並びが悪くなったのか?」の原因が「歯を並べるスペースが圧倒的に足りない」という事であれば、何かしらスペースを確保する事が必要です。
私の場合は「歯を並べるスペースが圧倒的に足りない、そのスペースを確保するために適切な方法は、歯を抜く」だったという事ですね。
それは抜歯をしない治療方法を探す事を止めて、歯の状態と治療方針について納得をしたから抜歯を決めたという事です。
マウスピース矯正について
非抜歯・費用が安い?メリットが多マウスピース矯正
先のお話から時系列が戻りますが、私が歯の矯正を始める前に一番最初に調べた事は「矯正の方法」でした。その中でとても気になったのが、マウスピース矯正です。
これは、「非抜歯・痛くない・安い・目立たない」
という患者側にとってメリットが沢山ある矯正方法でした。
それにネット検索で調べますと、多くの病院で取り扱いがあるようです。
また「インビザライン」や「アソアライナー」等のマウスピース矯正をしておられる方や、治療が終わって歯並びが綺麗になった方のブログも沢山読みました。
そういう事もあり、魅力的な治療なので私も矯正はマウスピース矯正が良いと思っていました。
インビザラインを取り扱っている病院を調べた
マウスピース矯正をしたいと思って調べていると「インビザライン」という矯正があると知りました。早速取り扱いをしている病院を調べてみる事にしました。
インビザライン・システム|【公式】インビザライン・システム
*こちらにいついては色々な方が矯正ブログを書いておられますので、ここでは紹介しません。(使っていないので詳しくはありませんので・・・)
病院の検索をしていると割と家の近くにありました。
そこは通院するのに問題のない場所だったのですが、そちらへ相談をする事はありませんでした。
なぜ相談をしなかったのか?というのはこの病院が「一般歯科」の為なのか、矯正事例の紹介が病院のホームページ上になかった事です。
取り扱いはしているけれど「症例数が少ないの為なのか、専門外なのか」わかりませんが、一般的な矯正のお話の記載しかありませんでした。
結局具体的な症例の紹介が無い病院は不安に思ったので連絡する事は諦めました。
アソアライナーを取り扱っている病院の矯正相談
実は横向き親知らずの抜歯でお世話になっている病院は矯正治療も掲げています。そしてこの病院では「アソアライナー」というマウスピース矯正の取り扱いがありました。
その上も無料相談もあります。
これは「アソアライナー」で矯正が出来るかもしれないぞ!という思いもあって矯正相談を受ける事にしました。
治療を始める前に必ず受けるべき!「歯科矯正の無料診断に行きました」
こちらのブログの「Aクリニック」になります。
しかしその期待したマウスピースの話に一切触れずに「親知らず4本+小臼歯4本=8本抜歯のワイヤー矯正の治療」の説明を受けました。
非抜歯のマウスピースを希望していたのに、8本の抜歯はショックでした。
今思えば、そこでアソアライナーについてもっと聞けば何故マウスピースの治療の選択が無かったのか分かったかもしれません。
(残念ながらその時の私は詳しく聞く事が出来ませんでした・・・。)
そして、最終的にお世話になった「B医院」で抜歯ワイヤー矯正(こちらはマウスピースの取り扱いが無さそうです)の方法で治療を終えました。
マウスピース矯正の弱点とは?
さて矯正に無敵だと思われるマウスピース矯正の弱点やデメリットはあるのでしょうか?インビザラインの公式サイトは、
「透明に近く目立ちにくい、取り外しが可能な新しいアプローチの歯科矯正インビザライン・システムは、現在、世界100カ国以上の国々で提供され、これまでに520万人を超える患者様が治療を受けられています(2018年1月現在)」とあります。
世界的な規模で採用されており、「症例について制限も無い」とありました。
ただし、
「ワイヤー矯正装置と同様に、治療の適用範囲に制限は設けておりません。但し、装置の種類及び、担当医の治療方針等によって対応できる範囲が異なる場合がありますので、詳しくは矯正歯科医へご相談ください。」ともあります。
この辺りが私がマウスピース矯正の説明を一切受けなかった部分に関わって来そうです。
ここに別のサイトになるのですが、分かりやすいお話が載っていました。
インビザラインの弱点とは〜矯正歯科医が教える7つのデメリット | オーラルデザイナー新宿デンタルクリニック
上の記事ではインビザラインは抜歯矯正に向いていないとの事でした。
この記事は医者様が経験上そう判断しているのでとても説得力があります。
そうなんです。
公式のサイトでもインビザラインは「どんな歯並びの人でも治療に使っても大丈夫」と書いていますけど、結局は「矯正医の判断で治療出来るか出来ないか判断するから、治療が出来ない人も居るかもね。」
という事です。
希望していても使えない。これは、ワイヤー矯正もそうなんでしょうけど。
この「症例に制限を設けていない」を逆手に取ると、本来マウスピースの症例で治療出来ない患者さんが「マウスピースで矯正をしてもらいたいが故に、治療が出来るという病院を探してしまう。」という事にも繋がります。
これは治療が終えて綺麗に並んでいても、噛み合わせの不十分さや再度歯並びが乱れてしまう事にもなりかねません。
何でもそうだと思うのですが、素晴らしい技術も製品も結局は取り扱う人の判断に委ねられる部分が大きいのですね・・・。
まとめ
冒頭に抜歯治療をすべきかしないべきかは、患者ではなく矯正の医者が選定するものなのでは?という事を書きました。これは歯並びの乱れの原因を解決しない事には、たとえ矯正で綺麗に並んだとしてもまた乱れると思うからです。
私は上顎の奥歯を抜いて親知らずを奥歯にする矯正をしています。
下側は親知らずを抜いた14本で歯を並べる予定です。
上下28本で歯を揃えている治療です。
28本という数だけ見ると親知らずが生えていない状態であれば非抜歯のマウスピース矯正が可能だったかもしれません。
歯並びの乱れの原因が圧倒的なスペース不足でないとすれば、マウスピース矯正はとても良い治療方法だと思います。
上にも書きましたが、結局は取り扱う人(矯正医者、患者ともに)の判断に委ねられる部分が大きいと思います。
ですから抜歯の有り無し、矯正の方法は現在の歯並びと乱れの原因を考慮して、最終的に目的地をどこにするかを見据えて、ワイヤー矯正にするのか、マウスピース矯正にするのかの判断を行なった方が良いと思います。
おまけ
抜歯のワイヤー矯正中でも、非抜歯のマウスピース矯正が気になっていました。(残念ながら治療開始時の私の歯並びでは叶う事は無かったですが・・・。)
ですが「もしかしたらマウスピースで矯正出来ていたかもしれない!」という事で、「私の歯並びでマウスピースを作ったら・・・」を描いてみました。
(歯の外側のラインをなぞって、歯型を描いてみました。その方法で合っているかどうかは、あくまで想像の域を出ませんが・・・)
ガタガタの歯並びなのでガタガタの出来上がりです。こんな形でも作成可能なのでしょうか??
しかし出来上がって治療が進めたとしても、脱着が大変そうですねぇ。
治療を終えた今になって思うのは、このような形だったなら脱着が面倒そうで、付け忘れをしそうです。
その点ワイヤー矯正はつけっぱなしなので装置の付け忘れがないので良い部分もありますね。
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